オードブル(前菜(ぜんさい))のことをトルコ料理(りょうり)では、メゼといいます。メゼには冷たい(つめたい)メゼ(冷菜(れいさい))と温かい(あたたかい)メゼ(温(おん)菜(な))があり、トルコ料理(りょうり)では、まず冷たい(つめたい)メゼをいただいたあと、メインの料理(りょうり)の前(まえ)に温かい(あたたかい)メゼをいただき、これをアラ・スジャックと呼ん(よん)でいます。トルコ語(ご)で「食事(しょくじ)の間(あいだ)」を意味(いみ)します。そもそも冷たい(つめたい)メゼがオリーブオイルたっぷりで、それだけで頭(あたま)のなかでカロリー計算(けいさん)をしてしまいそうなのですが、この温かい(あたたかい)メゼがそれを上回る(うわまわる)ボリュームなのです。バターやチーズをふんだんに用(よう)っているのが特徴(とくちょう)です。また、「カラマル・タヴァ」(イカのフライ)や「ミディエ・ラヴァ」(ムール貝(むーるがい)のフライ)など、揚げ物(あげもの)が多い(おおい)ことにも気づき(きづき)ます。温かい(あたたかい)メゼの定番(ていばん)は、ユフカという薄い(うすい)生地(きじ)でチーズやパセリなどを巻い(まい)て揚げ(あげ)た「ボレク」です。葉巻(はまき)のような形(かたち)をしていることから、「シガラ・ボレイ」(葉巻(はまき)型(がた)のボレイ)と呼ばれる(よばれる)のは、白(しろ)チーズとパセリをユフカで巻い(まい)て揚げ(あげ)た、温かい(あたたかい)メゼです。また、ひき肉(ひきにく)とみじん切り(みじんぎり)の野菜(やさい)などを具に(ぐに)してユフカで巻い(まい)た、少々(しょうしょう)太め(ふとめ)の春巻き(はるまき)のようなものは「パストゥルマル・ボレク」です。まさしくトルコ風(とるこふう)春巻き(はるまき)です。そのほか、「イチリ・キョフテ」は、ひき肉(ひきにく)と野菜(やさい)の肉(にく)ダンゴをふんわりとした厚手(あつで)の皮(かわ)で包ん(つつん)で揚げ(あげ)たものです。熱々(あつあつ)を、ハフハフしながら食べる(たべる)と、ジュワッとした肉汁(にくじゅう)が滲み出し(にじみだし)ます。揚げ(あげ)た中華(ちゅうか)まんとロシアのピロシキの中間(ちゅうかん)といった感じ(かんじ)でしょうか?トルコ料理(りょうり)では、メインの食事(しょくじ)にたどり着く(たどりつく)前(まえ)におなかがいっぱいになってしまいます。
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